~位置情報もコンテンツとして価値をもつ新しいSNS~
現在、日本最大のSNSで、約8200万人を誇るユーザー数を有するのがLINEです。2011年にリリースされて以降、広告やコンテンツ、Fintechやコマース、AI分野などへ裾野を広げていき、今や生活のインフラとして日本において定着したといってもいいでしょう。
一方、チャットアプリとしての機能を見た時はどうでしょうか?以前は友達とチャットする際に利用するアプリはほとんどの人がLINEだったと言っても過言ではないでしょう。しかし今、対友達コミュニケーションの機会をLINEから奪う様々なアプリが登場してきています。SNSトレンドの最前線であるティーンの間では実際どんなアプリが利用されているのでしょうか?
1.Zenly
(出典:AppStore)
「Zenly」は友達とリアルタイムで位置情報を地図上で共有できるアプリとして2015年に仏のスタートアップによってリリースされました。現在日本の若者や女子高生の間でも人気を集めており、2019年のマイナビ社が発表した「2019年ティーンが選ぶ流行ったものランキング」では第5位に付けています。
■参考:「2019年ティーンが選ぶトレンドランキング」を発表!
AppleStoreでもソーシャルネットワーキングランキングで第3位に付けています。(2020年1月22日現在)
(出典:AppStore)
チャットアプリとしての役割はもちろん、一番の特徴的な機能は友達と位置情報を視覚的に常に共有できるところになります。そして、お互いの現在地を共有し続けることで、チャットを介さなくても何をしているのか画面を見ただけで把握でき、「今何している?」「どこにいる?」の手間が省けるのです。
(出典:AppStore)
またお互いの位置情報がわかるため、待ち合わせがしやすいという利便性もあります。その他にも友達のバッテリー残量が分かったり、自分の訪れた場所がわかるフットステップ機能(Android未搭載)、自分の位置情報を隠すためのゴーストモード機能が搭載されています。
今、若者の間では位置情報もコンテンツとして価値をもち、これまで以上に質の高い繋がりを友達ともてることに魅力を感じているように思われます。
2.Thread
(出典:AppStore)
昨年の10月にInstagram社によって発表された、新しい単独メッセージアプリで、親しい友達とだけと繋がることを狙いとしています。まだリリースされて間もないですが、Instagramのデータをそのまま利用できることもあって、比較的始めやすいアプリと言えるでしょう。
(出典:AppStore)
このアプリは親しい友達とより簡単につながれる、より瞬時につながれる設計になっており、Instagramで作成された「親しい友達リスト」に追加されているアカウントと写真・動画・メッセージ・ストーリーズなどをシェアすることができます。
(出典:Instgram,AppStore)
特徴的な機能として、StatusとAuto Statusというステータス通知機能があります。自分のステータスを絵文字でしかもワンタッチで友達に知らせることができます。しかもAuto Statusに至っては、位置情報や加速度センサー(移動中か否か)、バッテリー残量等のデータから最適なあなたのステータスを友達に知らせることができるのです。
ThreadsはfacebookやInstagramのようにオープンなソーシャルネットワークにおける興味のない投稿やストーリーズ、広告に嫌悪をいだくユーザーに対して、自らにアクセスできる人を管理し、親しい友達とだけより恒常的な繋がりを築ける環境を提供していると思われます。
3.考察と見解
この2つのアプリの共通点として、お互いのステータスを共有、把握するところからコミュニケーションが始まるところです。近年、炎上や誹謗中傷、いじめなどから来るSNS疲れが若い世代に広がり、適度な距離感を求める一方、「つながり」は欲しい、親しい友達とだけより深くつながりたいという若い世代のニーズ満たしたアプリと上記2つは言えるでしょう。今回はティーン限定で、対友達のコミュニケーションツールについて考察してきましたが、ケースバイケースの視点で見ると、無数の専用のチャットアプリが国内で利用されています。ケースごとのニーズを深掘りしていけば、まだまだ多くのチャットアプリが生み出せそうですね!
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東京都のwebアプリ、スマートフォンアプリ開発会社、オプスインのメディア編集部です。
・これまで大手企業様からスタートアップ企業様の新規事業開発に従事
・経験豊富な優秀なエンジニアが多く在籍
・強みはサービス開発(初期開発からリリース、グロースフェーズを経て、バイアウトするところまで支援実績有り)
これまでの開発の知見を元に、多くのサービスが成功するように、記事を発信して参ります。
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