新たな音声メディアとしてのVoicyの魅力について、podcastとの比較で考察
~圧倒的な先行するサービスと戦うVoicyとは~ 最近新たな音声メディアとして注目されているVoicy。音声メディアにおいてはpodcastという巨大なプラットフォームがある中で、どういった観点、切り口から音声メディアに参入していったのでしょうか。比較しながら見ていきましょう! 目次: 先行する音声プラットフォームpodcast Voicyの伸びについて 機能比較と伸びている理由 まとめ 1.先行する音声プラットフォームpodcast podcastについて podcastはインターネットを通じて配信された番組(動画やラジオ)をスマホまたはパソコン等でダウンロードして視聴することのできるサービスです。 全世界を対象としていて、75万を超える番組と3000万を超えるエピソード数を誇っています。種類も豊富で社会・文化、ビジネス、コメディ、ニュース・政治、健康など多岐に渡っています。 ■参考:2020 Podcast Stats&Facts(New Research From Jan 2020) またiOSに標準搭載されているため、iPhoneユーザーが特に多いとされる日本人は使ったことがある人もいるでしょう。 意外と知られていない世界の音声市場 現在、音声市場はコンテンツの増加や音声市場はスマートフォンの普及、またスマートスピーカーの登場により急成長を遂げており、アメリカではすでに成人人口の1/4以上がスマートスピーカーを所有していると言われています。(日本の普及率は約6%) ■参考:電通デジタル、スマートスピーカーの国内利用実態調査を実施 アメリカの音声広告市場はすでに23億ドルを突破し、中でもpodcastの音声広告市場は2019年には約6.8億ドル。2021年には約10億ドルを超えるだろうと予測されています。実は音声広告の方がディスプレイ広告に比べて効果的という調査結果も出ています。 ■参考:IAB FY 2018 Podcast Ad Revenue Study podcast企業の買収やベンチャー企業の大型資金調達の事例も増加しており、2019年ではSpotifyによるPodcast企業2社の買収が話題になりましたね。 2.Voicyの伸びについて Voicyとは 2016年にリリースされ、ビジネスの専門家やミュージシャン、インフルエンサーなどの「声のブログ」や、ニュースならびに天気予報のような情報、加えて事業会社のオリジナルチャンネルを含む、250チャンネル以上を有しています。 最近ではYoutubeのホリエモンチャンネルがVoicyでの放送を開始しましたね 近年の伸びについて 2018年あたりからインフルエンサーが参入したことによって知名度が急上昇しました。ユーザー数も30倍以上になり、2019年は250万ユーザーを突破しています。2018年の2月には7億円の資金調達を完了し、日本の「音声」分野のインフラの構築を加速させています。 3.機能比較と伸びている理由 ではどういった点がユーザー受けしているのでしょうか。音声メディアとしてはすでに全世界向けのpodcastが圧倒的シェアを誇っていますが、どういったところが異なるのでしょうか。 配信者ファースト 基本的にYoutubeで動画を発信したり、podcastで音声コンテンツを発信するのに一番労力を使うのは編集作業です。また編集するにも当然一定のスキルも伴うため、発信者側とすれば積極的に配信し続けるのは一番のハードルは編集だったとも言えるでしょう。実際にpodcastにおいてもpodcastのすべての番組数と実際配信し続けている番組数とではかなり乖離が生じるというデータも出されています。 […]
