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2024年10月17日

システム開発を丸投げしてはいけない|依頼手順とトラブルへの対策を解説

システム開発を外部に依頼することは、社内のリソース不足を補い、効率的にプロジェクトを進めるための有効な手段です。しかし、「システム開発を丸投げする」という行為は、重大なトラブルを引き起こすリスクがあります。

プロジェクトの方向性が不明確になり、期待した成果が得られないことも少なくありません。

本記事では、システム開発を外部に依頼する際の手順と、丸投げによるトラブルを避けるための対策について解説します。

1. システム開発を丸投げするリスク

システム開発を外部に任せる際に丸投げするリスクは以下のようなものがあります。

(1)要件が曖昧なまま進行する 

要件定義が不十分なまま、システム開発を依頼してしまうと、実際に出来上がったシステムが期待していたものと大きく異なるケースがあります。

結果として、機能の追加や修正が頻繁に発生し、開発期間が延びたり、追加費用が発生する原因になります。

(2)コミュニケーション不足による誤解 

依頼者側と開発会社の間で、仕様や目標に関してのコミュニケーションが不十分だと、開発が進むにつれてトラブルが生じやすくなります。

特に技術的な部分や細かな要件が伝わっていないと、期待していたシステムの機能や操作感が実現できないことも多いです。

(3)プロジェクトの進捗や品質が管理できない 

外部の開発会社に完全に任せきりにすることで、進捗状況や開発の品質を把握できなくなります。

これにより、途中で重大な問題が発覚したり、納期直前で不具合が発生するリスクが高まります。

2. システム開発依頼の手順

システム開発を成功させるためには、以下の手順に従ってプロジェクトを進めることが重要です。

(1)要件定義を明確にする 

プロジェクトの最初のステップとして、システムに求める具体的な機能や目標を明確にしましょう。

要件定義は、システム開発の成功を左右する重要なフェーズです。

社内の関係者やユーザーの意見を取り入れながら、システムの目的、必要な機能、運用シーンなどを具体的に整理します。

特に、優先順位をつけておくことで、無駄な機能の追加や開発コストの膨張を防ぐことができます。

(2)信頼できる開発パートナーを選定する

開発会社を選定する際は、過去の実績や技術力、クライアントの声を参考にし、自社のニーズに適した開発会社を選びましょう。

単に価格だけで選ぶのではなく、会社の信頼性や対応力も考慮することが大切です。

また、開発パートナーのコミュニケーション体制やプロジェクトマネージメント能力も重要なポイントとなります。

(3)プロジェクトマネージャーを配置する 

依頼する側でも、プロジェクトマネージャーを配置し、進捗や課題を管理することが重要です。

開発の過程で決定すべき事項や、スケジュールの調整が発生するため、社内で対応する窓口を設けることで、円滑なコミュニケーションを保ちましょう。

(4)定期的なミーティングで進捗確認 

開発プロセスの中で定期的なミーティングを行い、進捗確認や課題の洗い出しを行うことが重要です。

この段階で問題点や不明点を解消し、開発の方向性を随時確認することで、開発後のトラブルを防ぎます。

また、納期や成果物に対する確認も含めて、プロジェクトを管理しましょう。

(5)テスト・フィードバックを徹底する 

システム開発が進んだ段階では、社内ユーザーによるテストやフィードバックを徹底する必要があります。

システムの操作性や機能に関して、実際に利用する現場からの意見を取り入れ、修正・改善を進めましょう。

テスト段階でのバグ修正は、リリース後のトラブルを未然に防ぐために欠かせません。

3. トラブルへの対策と注意点

システム開発中や導入後に起こりがちなトラブルに備えるための対策について解説します。

(1)契約書を明確にする 

契約書には、開発の範囲や費用、納期、成果物の仕様、保守対応などを明確に記載しましょう。

特に、追加費用が発生する条件や対応範囲を細かく定めておくことが大切です。

また、契約時に運用後の保守サポートについても合意しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。

(2)仕様変更を慎重に行う 

プロジェクトが進む中で、業務フローや顧客ニーズの変化により、仕様変更を余儀なくされることもありますが、頻繁な変更はコストや納期に悪影響を与えます。

仕様変更が必要な場合は、しっかりと優先順位をつけ、変更の影響範囲を確認した上で、慎重に進めましょう。

(3)テスト工程を重視する 

テストを軽視すると、リリース後に重大な不具合が発生するリスクが高まります。

開発後のテスト段階でしっかりとバグを洗い出し、運用に支障がない状態でリリースできるよう、社内の関係者やユーザーによる検証を徹底することが重要です。

(4)運用後の保守計画を立てる 

システムが無事に導入されても、運用後に予期せぬトラブルが発生することがあります。

システムの安定運用を確保するためには、運用後の保守・サポート体制をしっかり整えておく必要があります。

トラブル対応や追加開発の体制を事前に契約しておくと安心です。

まとめ

システム開発を外部に依頼する際、プロジェクトの成功を左右するのは、依頼者側が積極的に関与し、適切にプロジェクトを管理できるかどうかです。

丸投げにすることで発生するリスクを避けるためには、要件定義を明確にし、進捗管理やテストを徹底することが重要です。

また、トラブルへの対策や事前の準備も忘れずに行いましょう。

システム開発は長期的に企業の成長を支える重要なプロジェクトです。

外部の開発パートナーと連携しながら、効率的にプロジェクトを進め、期待通りのシステムを実現するためのステップを確実に踏んでいくことが成功へのカギです。

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オプスイン編集部
オプスイン編集部
東京都のwebアプリ、スマートフォンアプリ開発会社、オプスインのメディア編集部です。
・これまで大手企業様からスタートアップ企業様の新規事業開発に従事
・経験豊富な優秀なエンジニアが多く在籍
・強みはサービス開発(初期開発からリリース、グロースフェーズを経て、バイアウトするところまで支援実績有り)
これまでの開発の知見を元に、多くのサービスが成功するように、記事を発信して参ります。

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