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2024年9月27日

新規事業のシステム開発を外注にすることで起こるデメリットを解説

新規事業の立ち上げにおいて、システム開発は事業の成功を左右する重要な要素です。

開発を外注することで、コスト削減や専門知識の活用が期待できますが、外注にはいくつかのデメリットも伴います。

新規事業にとって特に重要なタイミングや柔軟性が損なわれることがあるため、慎重な判断が必要です。

本記事では、新規事業のシステム開発を外注する際に起こりうるデメリットを解説します。

1. コントロールの難しさと依存リスク

外注先にシステム開発を委託することで、プロジェクトのコントロールが難しくなる場合があります。

自社での開発に比べ、進捗管理や仕様変更の指示がスムーズに行えないことがあり、コミュニケーションが不足すると、プロジェクト全体の方向性がずれるリスクが生じます。

また、新規事業の成功には柔軟性が求められるため、急な仕様変更や市場のニーズに対応する必要がありますが、外注先のスケジュールやリソースに依存すると、迅速な対応が難しくなることがあります。

下記が、デメリットとなるポイントです。

・進捗や品質の管理が困難

・仕様変更時のスピードが遅れる可能性

・外注先に依存しすぎることで対応力が低下

2.コミュニケーションの課題

外注では、社内でのプロジェクト進行に比べて、コミュニケーションの壁が大きくなることがあります。

新規事業では頻繁に方向性や戦略が変わることが多いため、開発チームとの密な連携が重要です。

しかし、外部の開発チームとの連絡が途絶えたり、伝達ミスが起きると、意図した仕様が正確に反映されず、プロジェクトが想定と異なる方向に進むリスクがあります。

特に、異なる言語や文化の外注先に依頼する場合、コミュニケーションの齟齬が大きな問題となり、プロジェクトの進行に遅れが生じることがあります。

下記が、デメリットとなるポイントです。

・誤解や伝達ミスによる仕様のズレ。

・外注先とのタイムゾーンや言語の違いによるコミュニケーション障害・

・定期的な進捗確認やフィードバックが困難。

3. 開発スピードと納期のリスク

新規事業では、素早く市場に製品やサービスを投入するスピードが勝敗を分けることがあります。

しかし、外注先に開発を依頼すると、自社で直接管理できるわけではないため、開発スピードが予想以上に遅くなることがあります。

特に複数のプロジェクトを抱えている開発会社に依頼した場合、自社のプロジェクトの優先度が下がり、納期が遅れる可能性があります。

また、外注先の開発スケジュールに依存するため、急な変更やトラブルが発生した場合に、対応が遅れがちです。これにより、新規事業の立ち上げ時期がずれ込み、競争力を失うリスクもあります。

下記が、デメリットとなるポイントです。

・開発スピードが予想より遅くなる可能性。

・外注先の他のプロジェクトとの兼ね合いで優先度が下がるリスク。

・納期の遅延による事業立ち上げの遅れ。

4. コストの不透明さと予算オーバーのリスク

外注の初期見積もりは安価に見えることが多いですが、プロジェクトが進行するにつれて追加費用が発生することがあります。

新規事業では、初期段階で予算を厳密に管理することが求められますが、システム開発の外注に伴う予算オーバーのリスクを把握しておく必要があります。

特に、仕様変更や追加機能が必要になった場合、その都度追加費用が発生する可能性があり、最終的なコストが予想を大きく上回ることがあります。

また、保守や運用のコストが契約に含まれていない場合、リリース後のサポートにかかる費用も考慮しなければなりません。

下記が、デメリットとなるポイントです。

・追加費用や仕様変更によるコスト増加。

・開発終了後の保守・運用費用が不透明。

・予算オーバーのリスクが高まる。

5. セキュリティと知的財産の管理

外注に伴う大きなリスクの一つは、セキュリティや知的財産権の管理です。外部の開発会社に依頼すると、機密情報や顧客データが外部に流出するリスクが高まります。

特に新規事業では、競争優位性を保つために機密情報の保護が非常に重要です。

開発会社との契約において、情報の取扱いや知的財産権の取り決めを明確にしておかないと、完成後にシステムの所有権や使用権についてトラブルが発生する可能性があります。

また、サイバー攻撃や不正アクセスに対する防御策が不十分な場合、顧客データが危険にさらされるリスクもあるため、セキュリティ対策についても十分に確認する必要があります。

下記が、デメリットとなるポイントです。

・機密情報の流出リスク。

・知的財産権や所有権に関するトラブル。

・セキュリティ対策の不備によるデータ漏洩リスク。

まとめ

新規事業におけるシステム開発を外注することで、専門知識やリソースを活用できる一方で、プロジェクトのコントロールが難しくなり、開発スピードやコスト管理にリスクが生じます。

また、セキュリティや知的財産の管理にも十分な注意が必要です。

これらのデメリットを理解し、外注先とのコミュニケーションや契約内容を徹底的に確認することで、外注に伴うリスクを最小限に抑え、新規事業の成功を目指すことが可能です。

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オプスイン編集部
オプスイン編集部
東京都のwebアプリ、スマートフォンアプリ開発会社、オプスインのメディア編集部です。
・これまで大手企業様からスタートアップ企業様の新規事業開発に従事
・経験豊富な優秀なエンジニアが多く在籍
・強みはサービス開発(初期開発からリリース、グロースフェーズを経て、バイアウトするところまで支援実績有り)
これまでの開発の知見を元に、多くのサービスが成功するように、記事を発信して参ります。

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