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2024年7月26日

アクセシビリティを考慮したWEBデザイン5選

アクセシビリティを考慮したWEBデザインとは、障害を持つ人々や高齢者を含む全てのユーザーが、ウェブサイトやウェブアプリケーションを使いやすくするための設計手法を指します。

アクセシビリティは、情報への平等なアクセスを保証し、すべてのユーザーがウェブコンテンツを理解し、操作できるようにするための基本原則です。

以下に、アクセシビリティを考慮したWEBデザインの具体的な要素と手法について詳しく説明します。

1. アクセシビリティの基礎

アクセシビリティの基本原則は、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)に基づいています。

WCAGは、ウェブコンテンツをよりアクセシブルにするための一連のガイドラインを提供しており、以下の4つの主要原則に基づいています。

・知覚可能 (Perceivable): 情報やユーザインタフェースのコンポーネントは、ユーザーが知覚できるように提供されなければならない。

・操作可能 (Operable): ユーザインタフェースのコンポーネントやナビゲーションは、ユーザーが操作できるようにしなければならない。

・理解可能 (Understandable): 情報やユーザインタフェースの操作は、ユーザーが理解できるようにしなければならない。

・堅牢 (Robust): コンテンツは、現在および将来においてさまざまな技術に対応できるように堅牢でなければならない。

2. 知覚可能なデザイン

知覚可能なデザインは、視覚、聴覚、触覚など、さまざまな感覚を使って情報を取得できるようにすることです。

◆テキストのアクセシビリティ

・テキストの拡大縮小: ユーザーがブラウザの設定を使ってテキストサイズを調整できるようにします。相対的な単位(emやrem)を使用すると、テキストの拡大縮小が容易になります。

・コントラスト: テキストと背景のコントラストを十分に高く保ち、視覚的な負担を軽減します。WCAGでは、標準テキストで少なくとも4.5:1のコントラスト比を推奨しています。

・代替テキスト: 画像には適切な代替テキスト(alt属性)を提供し、スクリーンリーダーのユーザーが画像の内容を理解できるようにします。

◆視覚以外の方法で情報を提供

・音声と動画の字幕: 音声コンテンツや動画には字幕やキャプションを提供し、聴覚障害のあるユーザーが内容を理解できるようにします。

・音声説明: 重要なビジュアルコンテンツには音声説明を追加し、視覚障害のあるユーザーに情報を提供します。

3. 操作可能なデザイン

操作可能なデザインは、すべてのユーザーがインタフェースを簡単に操作できるようにすることを目指します。

◆キーボード操作

・キーボードナビゲーション: すべての機能がキーボードだけで操作できるようにします。

特にフォームやメニューの操作を考慮します。

・フォーカスインディケータ: キーボード操作時にどの要素がフォーカスされているかを明確に示す視覚的なインディケータを提供します。

◆インタラクティブな要素

・リンクとボタン: クリック可能な要素(リンクやボタン)は、明確に視覚的に識別できるようにします。また、サイズも十分大きくし、誤操作を防ぎます。

・タイミングの調整: タイムアウトが設定されている場合、ユーザーに延長のオプションを提供し、時間制限がない場合も同様に配慮します。

4. 理解可能なデザイン

理解可能なデザインは、コンテンツとインタフェースの操作が誰にとっても理解しやすいようにすることを目指します。

◆明確なコンテンツ

・簡潔な言語: 簡潔で明確な言語を使用し、専門用語や難解な表現を避けます。

・一貫したナビゲーション: サイト内のナビゲーションは一貫性を保ち、ユーザーが迷わないようにします。

・エラーメッセージ: フォームなどでエラーが発生した場合、具体的でわかりやすいエラーメッセージを提供し、解決方法を示します。

◆フォームの設計

・ラベルの使用: 各フォームフィールドには明確なラベルを付け、スクリーンリーダーが適切に読み上げられるようにします。

・インプットヘルプ: 必要に応じて入力支援のヒントを提供し、ユーザーが正確に情報を入力できるようにします。

5. 堅牢なデザイン

堅牢なデザインは、さまざまな技術環境でコンテンツが正しく機能するようにすることを目指します。

◆マークアップの品質

・セマンティックHTML: 適切なHTML要素を使用し、文書構造をセマンティックに記述します。例えば、見出しには`<h1>`から`<h6>`までのタグを使用し、段落には`<p>`タグを使用します。

・ARIA(Accessible Rich Internet Applications): 必要に応じてARIA属性を使用し、インタフェースの動作や状態を支援技術に伝えます。

◆テストと評価

・アクセシビリティテスト: 自動ツール(例えば、WAVEやaxe)を使用してアクセシビリティの問題を検出します。

手動テストも併用し、実際のユーザー環境での使用感を評価します。

・ユーザーテスト: 障害を持つユーザーを含むターゲットユーザーによるテストを実施し、フィードバックを基に改善を行います。

まとめ

アクセシビリティを考慮したWEBデザインは、すべてのユーザーが情報にアクセスし、操作できるようにするための重要な取り組みです。

知覚可能、操作可能、理解可能、堅牢という4つの基本原則を守ることで、包括的で使いやすいウェブ体験を提供できます。

アクセシビリティの向上は、障害を持つ人々だけでなく、すべてのユーザーにとって使いやすいウェブデザインを実現することにもつながります。

アクセシビリティを考慮したデザインを実践することは、社会的な責任であり、ウェブの利用可能性を最大限に高めるための重要なステップです。

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オプスイン編集部
オプスイン編集部
東京都のwebアプリ、スマートフォンアプリ開発会社、オプスインのメディア編集部です。
・これまで大手企業様からスタートアップ企業様の新規事業開発に従事
・経験豊富な優秀なエンジニアが多く在籍
・強みはサービス開発(初期開発からリリース、グロースフェーズを経て、バイアウトするところまで支援実績有り)
これまでの開発の知見を元に、多くのサービスが成功するように、記事を発信して参ります。

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