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2020.3.17

「ゲーム性」ー難解な内容をわかりやすく伝える手段として

webサービスやアプリを用いて難しい内容を平易に伝える手段の一つに、ゲーム性を持たせることが挙げられます。今回は勉強するハードルが高い内容として、「資産運用」を学べるサービスを軸に、いかにゲーム性を搭載しているか分析してみます。

1.「iFreeタッチ」

大和証券投資信託委託がリリースしたアプリです。ゲーム自体の収益化はあまりされておらず、投資信託の広報を目的としてリリースされています。

主機能として、資産運用のシミュレーションを行うことができます。お気に入りのファンドに資産を配分し、自分の持つ資産をどれだけ増やすことができるかを楽しむゲームです。現実の金融相場と連動したリアルなシミュレーションができるので、資産運用の練習になります。

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(出典:App Store)

ゲーム性

バーチャルコンシェルジュの「リーナ」と会話して親密度を高めつつ、資産運用に関する知識を学ぶことができます。リーナのキャラクターデザインは人気イラストレーターの森倉円さんが、声には有名声優の悠木碧さんが起用されており、キャラクター自体が魅力的に作られています。

イベント期間中の資産の増加率を他のプレイヤーと競い合う「iFreeダービー」という、ソーシャルゲーム的な機能もあります。優勝賞金はなんと100万円!

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(出典:iFreeタッチ)

また、Twitterの公式アカウントには、リーナが解説する投資信託に関する記事が載っています。リーナとの会話では断片的な知識しか身につけられないため、記事を読むことでより体系的に資産運用について勉強することができます。

2.「剣と魔法とお金の物語 信託クエスト」

三菱UFJ信託銀行がリリースしたwebサービスです。こちらもこのサービス自体に収益性はありませんが、メルマガの登録を通じて三菱UFJ信託銀行の顧客を獲得することを目的に作られています。

RPGの会話やクイズなどの中で信託銀行に関する基礎知識を学ぶことができます。また会話の中では、より詳しく信託銀行に関する知識を学べる記事が紹介されるため、一切知識がない人の導入に適しています。

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(出典:お金の、育て方〜未来のための資産形成〜)

ゲーム性

全3章からなる会話選択式のRPGです。主人公の勇者はラスボスを倒すために資産運用をします。様々な分岐エンドが用意されており、何度も遊べる周回ゲームです。

ボスを倒す際、資産運用に関する基礎知識を問われるクイズなども出題されます。全体の分量はそこまで多くなく、2時間くらいあればクリアできそうです。

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(出典:お金の、育て方〜未来のための資産形成〜)

3.「FX ナビ – デモトレードとFX入門漫画で投資デビュー」

FXデモトレードを体験できるアプリです。実際の相場と連動しており、為替通貨の選択やレバレッジの変更など、本格的なシミュレーションをすることができます。FXに関する基本知識を学べる漫画や、相場に影響しそうなニュースも掲載しています。GMOクリック証券などのFX口座を開設できるページに誘導するため、ここで収益化していると考えられます。

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(出典:App Store)

ゲーム性

猫のメインキャラクターがマンガや機能の説明時などに登場します。シミュレーションを進めてレベルをあげるうちにより高いレバレッジをかけられるようになったり、取引する通貨の種類を増やすことができるようになったりします。こうすることでRPG風にクリアする面白さをユーザーに提供するとともに、初心者に与える情報量をコントロールして段階的に勉強できるようにしています。初心者からある程度知識のある人まで楽しみ、勉強できるアプリです。

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(出典:FX ナビ – デモトレードとFX入門漫画で投資デビュー)

4.まとめ・考察

資産運用のような難しいコンテンツの入り口として、初心者が参入しやすくなるようにするためにゲーム性を付与することは有効だと考えられそうです。資産運用の他にも、以下のジャンルでゲーム性のあるサービスがリリースされていました。

不動産投資

・Landlord(ゲームアプリ)

・不動産王(ゲームアプリ)

プログラミング

・Swift Playgrounds(アプリ)

・プログラミングで彼女を作る(webサービス)

会社経営

・MGオンライン(webサービス)

・Ship Tychoon(アプリ)

 

ゲーム性要素はコンテンツの内容や目的に応じて、自分一人で取り組むRPG風のものから、他のプレイヤーと競うソーシャルゲーム風のものまで様々ありました。またゲーム風にすることでユーザーに段階的に情報を与えることができるため、教育系のコンテンツと親和性が高そうです。webサービスを作成する際、難易度の高い内容をわかりやすく伝える手段として、ゲーム性の付与を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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