企業で独自アプリを作る方法には、自社開発と外注の2通りがあります。

自社でのエンジニア採用が難しい場合や、アプリの精度にこだわりたい場合は、外注するのも一つの手です。
外注したアプリが成功するかどうかは、開発会社選びにかかっているといっても過言ではありません。
企業でアプリの開発担当者となったら、手始めに開発会社のランキングをチェックしてみる人も多いのではないでしょうか。

しかし、ランキング結果をそのまま「うのみ」にするのはおすすめできません。ここでは、アプリの開発会社を選ぶときのポイントについて、わかりやすく解説します。

ランキングはどれくらい参考にしたほうがいいのか?

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ランキングはどれくらい参考にしたほうがいいのか?

アプリ開発会社のランキングといっても、その順位を決める基準はさまざまです。

売上額が指標になることが多いものの、ダウンロード数や開発実績数などをベースにしたランキングもみられます。
開発会社を探している人にとって、ランキングは費用の目安や一般的な作業の流れ、アプリの傾向などを知るには役立つでしょう。

アプリ開発会社の数は大変多く、その実態も一様ではありません。
エンジニアやデザイナーなどを多数雇用している会社もあれば、個人事業主としてアプリ開発に携わっている人もいます。
信用に足る開発会社を探すためには、料金体系や実績の有無、スタッフの充実度や対応の良さなどについて、しっかりチェックしなくてはなりません。

ランキングの上位を占める企業は、こうしたポイントをある程度クリアしていると考えて良いでしょう。

とはいえ、アプリの種類は非常にバリエーション豊富です。
おなじみのゲーム系や情報提供系アプリをはじめとして、企業向けの管理アプリや販促用アプリ等に至るまで多様なジャンルが存在します。

このような広範囲のジャンルを、すべてカバーできるアプリ開発会社は多くありません。
アプリ開発会社には、特定の得意分野があるのが一般的です。

そのため、いくらランキングの上位に入る開発会社だとしても、自社のニーズにマッチしているとは限りません。ランキング結果だけにとらわれるのではなく、さまざまな要素を勘案して外注する会社を決めることが大切です。

iPhoneやAndroidの開発実績はどうか?

スマートフォンやタブレットには大きく分けて、iPhoneとAndroidの2種類があります。

この2つは、アプリのベースとなる仕組み(Operating System/OS)が違います。
そのため、アプリ開発に当たっては、どちらか一方あるいは両方のシステムを作る必要があるのです。

日本人にはiPhoneユーザーが少なくありません。
しかし、Android端末のほうが安価な傾向がみられるため、若者をはじめとした低価格の機種を求める層に人気です。

iPhoneとAndroidのアプリ開発は、どちらも基本的な流れは同じです。
ただし、それぞれに特徴があり、開発には専門的な知識が欠かせません。
とくに、Androidは普及しているバージョンや機種の種類が非常に多いので、それらの端末で問題なく動くアプリを作るのは容易ではありません。

また、アプリは開発後、専用のストアに登録する必要があります。
iPhoneのアプリはAppleの「App Store」に、AndroidアプリはGoogleの「Google Play Store」に登録申請を行います。
iPhoneの場合、登録前の審査が厳しく時間もかかるため、リリース時期に間に合わせるためには、余裕を持って開発を終わらせる必要があるでしょう。

アプリ開発会社を選ぶ際には、iPhoneとAndroidの開発に対応しているのはもちろんのこと、最新の技術を活用できるかどうかについてもチェックすることが大切です。

その会社が最近実際に開発したアプリについて、調べておくと参考になります。
また、iPhoneとAndroidのそれぞれの開発に、どれくらいの費用と期間がかかるのかについても、明確にしておきましょう。

当然ながら、どちらか一方のアプリを作るよりも、両方のアプリを作るほうが費用と期間がかかります。
しかし、カバーできる利用者の範囲は広がるでしょう。自社のアプリがターゲットにする利用者像を明確にしてから、開発を進めることが大切です。

開発会社の強みは何か?どんな特徴を持っているか?

開発会社の強みは何か?どんな特徴を持っているか?

アプリ開発というと、プログラムを作るプログラマーやシステムエンジニアを思い浮かべる人も多いでしょう。

しかし、アプリを成功させるには、デザイン性も重要です。
売り上げにつながるような魅力あるインターフェイスを作るためには、優秀なデザイナーが欠かせません。

また、アプリを普及させるためのマーケティング戦略も考えなくてはなりません。

アプリ開発には、さまざまな専門分野を持ったスタッフが関わっているのです。
そのため、開発会社がどの分野に特化しているのかを、見極める必要があるでしょう。

プロジェクトに関わるスタッフは、開発会社の社員だけとは限りません。
国内に限らず海外のエンジニアやフリーランスなどといった、専門性の高いスタッフを柔軟に活用している会社も存在します。

すなわち、雇用形態を問わずにプロフェッショナルなチーム体制を取っているかどうかが、ポイントになってくるでしょう。
抱えているスタッフや開発体制によって、会社の強みは変わってきます。
得意なジャンルや特徴をしっかり精査して、自社のニーズに合っているかどうかを検討しましょう。

ところが、アプリ開発の会社選びをしている段階では、ニーズそのものがばく然としていることも少なくありません。
そんなときでも、そのジャンルに豊富な実績がある開発会社なら、依頼者のアイデアを形にするためのアドバイスができるでしょう。

アプリ開発会社のなかには、システム開発だけではなく積極的なコンサルテーションを提供する会社も増えています。

費用はどれくらいかかるか?見積もりを取る

ニーズにマッチしそうな開発会社を見つけたら、正式に依頼する前に見積もりを出してもらう流れになるでしょう。
実際には、アプリ開発会社を決めるのに、上司や知人からの紹介が決め手になることも少なくありません。

しかし、こうしたルートで開発を外注すると要求が出しにくくなって、ニーズを満たすアプリを作るのが難しくなることがあります。
アプリ開発を成功させたいなら、複数の開発会社から見積もりを取るのは基本中の基本です。

費用の問題は、後でトラブルになりやすいポイントの1つです。
予算内でカバーできる内容や、変更点が出てきたときの対応などを、契約前にしっかり確認しておきましょう。

アプリ開発のスキルは日進月歩で進化しており、消費者ニーズの移り変わりも非常に早くなっています。
これに対応するため、アプリの開発中に変更点や修正点が出てくるのは珍しいことではありません。

また、アプリは「開発したら終わり」ではありません。
バグの修正は、契約内容に含まれているのが一般的です。
アフターフォローのための保守契約を別途結んでいる場合、その契約期間中ならOSのバージョンアップにも対応してもらえます。

しかし、新しい機能の追加や大幅なインターフェイスの変更などについては、別料金が発生する可能性が高いでしょう。
予算オーバーになっても納得できるアプリが作りたいのか、予算内に収めることが大切なのかについて、企業としての姿勢を明確にしておきましょう。

開発に関する相談ができるか比較してみる

開発に関する相談ができるか比較してみる

アプリ開発の担当者となった人のなかには、業務については熟知していても、ITやプログラムなどについては詳しくないといったケースも少なくありません。
見積もりを取る際の開発会社との交渉で、アプリのイメージを明確に説明できる人ばかりではないのです。
そもそも、ITの分野には専門用語が多いため、意思疎通がスムーズにいかないこともあるでしょう。

依頼者のイメージが明確になっていないと、見積もりもばく然としたものになりがちです。
正確な見積もりが必要なら、できるだけ細部を詰めておかなくてはなりません。

しかし、コンサルテーションも手がけている会社なら、たとえ依頼者のイメージがあいまいでも、基礎から一緒に考えてもらえるので安心です。
開発経験の少ない担当者がゼロからアプリ開発を依頼する場合、開発サイドに良いアイデアがあるなら、積極的に提案してもらえるほうがありがたいでしょう。

こうしたことから、初心者にとって適切な提案や充実したサポートが受けられるかどうかは、開発会社選びにおける重要な比較・検討ポイントになるのです。
ただし、その場しのぎの提案をしてくる開発会社も皆無ではありません。
提案内容について充分検討したうえで、有用なものは契約内容にしっかり反映させることが大切です。

これに加えて、コミュニケーションが取りやすく、気軽に相談できる関係が作れるかどうかも見逃せません。
コミュニケーションがうまく取れないと、イメージ通りのアプリを開発するのが難しくなりがちです。

そのため、いくら技術力が高い開発会社でも、専門用語を多用するなどして説明がわかりにくかったり、相性が悪くてコミュニケーションが取りにくかったりする場合は、契約を避けるほうが無難です。

心強いのはコンサルティングまでできる開発会社

アプリの開発にあたっては、作りたいアプリのジャンルで実績がある会社を選ぶのが基本です。

アプリを成功させるカギは、開発会社選びにあるのです。
アプリのアイデアはあっても開発力がないという場合は、コンサルタントまで依頼できる会社を選ぶと心強いでしょう。